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アトリエコラム・アトリエと夏の思い出
今回は「アトリエと夏の思い出」ということでございます。アトリエの夏というと、これまで触れてきた千波湖の花火大会を屋上から眺めたり、アイスコーヒーが導入されたりなど、夏ならではの風物詩を堪能できます。制作面においても、メンバーが集まりやすくいつも以上に活気のあふれる空間になるのがこの季節ならではの風景だと思います。
と、ここまでは前置きさせていただき筆者がある夏にアトリエで体験したことを記していきたいと思います。 それは、猛暑ともいわれる8月某日、その日は花火大会の日で多くの人がアトリエに集まことになっていました。人が集まるということで駐車スペースにも限界があり、筆者は気を利かせて車ではなく自転車でアトリエの会場づくりもあって、昼前にアトリエへ向かうことにしました。 筆者は学生の頃、自宅から自転車で往復2時間の距離を通学していたこともあり、アトリエまでの距離くらいなら余裕でいけると自負しておりました。実際難なくアトリエまで着き、2階に行くとA氏がすでに到着しており、「いやぁ、今日は花火大会があるから、自転車で来てみました。」といった軽い挨拶をし、椅子に腰掛けた時それは起こったのです。 最初は、視界に異変が起こりました。だんだん景色は色を失い白黒になっていきました。それに加えだんだん視界が狭くなって暗くなっていきます。驚いて目を閉じるとおかしい、体の力が抜けていく、目を開けようとしても開くことができない、、、。 その時、A氏の視点から見た筆者の様子は目が急に左右別々の方を向き、「うk4r3hf、、」などとわけのわからない甲高い呻き声をあげたそうです。異変を感じ取ったA氏は、筆者を横に寝かせ、氷水をぶっかけ、スポーツ飲料を渡すという的確な応急処置を行いました。 視点を当時の筆者に戻すと、横になりだんだん力が抜けて楽になり、意識も遠くなってきました。このまま楽になれそうと思った瞬間「死」のイメージがよぎり、ここで意識をきったらまずいと察知し、水分を取り、頭を冷やし、意識を保ち続けること数時間、目が開けられるまで回復すると頭痛はあるものの世界は色を取り戻していたのでした。そして、その日見た花火は例年になく、とても美しいものであったという真夏の臨死体験でした。 今年も猛暑でしたが、熱中症には十分に気を付けましょう。
by r06-gallery
| 2013-09-25 17:31
| コラム
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