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さこさこ散歩
今回のコラムは、ギャラリーしのざきで行われた郷戸一行さんの個展「てん・せん」を取り上げさせていただきます。展示の雰囲気としては、メインとなっている日本画を中心にバッチや立体などの小作品があり、様々な表現で充実していました。 郷戸さんは日本画を中心に制作しており、今回は屏風や掛け軸なども手掛けており、松をモチーフとした白黒による濃淡の表現が際立っていました。 これまでの郷戸さんの作品の流れから考察してみると、雪をイメージさせる白を中心とした作品や、四季折々の植物や大地をイメージさせる色彩豊かな作品の印象が筆者は強く残っており、いずれも日本画独特の空気感や雰囲気を強調した抽象的な作品を制作されていたように思います。 今回の作品では松が描かれていますが、この表現を筆者が見たのはRe:ゼミ展からです。これまでの作品とは違い写実的な表現が取り入れられていますが、背景となっている空間には墨の濃淡や下地材による独特な表現は抽象的な作品からのつながりが明確に見られます。松の写実表現にもバリエーションがあり、樹皮の部分には細かく線が幾何学的な模様のように描かれており、木の部分では白が際立つ細密な写実で描かれています。 今回メインとなった作品では背景と樹皮、木部の3つの要素が均衡を持って描かれており、抽象表現と写実表現のつながりが自然になっており、豊かで充実したものとなっているように感じられました。 最後に郷戸さんの展示でギャラリーしのざきが休業となることを知りました。筆者自身も個展でギャラリースタッフの皆様に大変お世話になったことを感謝しております。また、Re:ゼミ展をはじめとして多くの茨城大学美術科の学生、卒業生が利用されており、交流も場としてよく訪ねさせていただいていたので、いち早い再開を望みつつコラムを閉めようと思います。
by r06-gallery
| 2015-02-02 00:02
| コラム
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