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アトリエルーツ06(茨城大学美術科の卒業生を中心に立ち上げられたアトリエ)に関する情報ブログです。
by r06-gallery


カテゴリ:sayuri( 31 )
31歳の彫刻
 9月に31歳を迎えてから、初めての作品が完成しました。31歳の誕生日を迎えた翌日から作り始めた作品です。物体としては、ある程度形になっていたものの、もう一歩を踏み越えていかないというもどかしさをかかえていました。 今朝、作業をしながら、形が崩れても 何かをこじ開けるようにでも進めなければ、作品は完成しない!と向かいあってみたところ、だんだん意識と作品がぴったりと重なり合う感覚があり、意識に風が吹き、高い上昇気流にのって、空を旋回するような感じになりました。作品、自分 上空の意識 風。時折、光。小さく鈴の音。フライ ハイ というのは心の声。漸く、何かに触れた、と感じながらの数十分。そして、作品の完成と共に地上に降り立った感じで 制作が終わりました。

 出来たものは、いつもと、そう代わりばえのするものでもない、小さな作品ですが、自分にとっては何かを前に進めてくれた作品となりました。
 一年後は分からないけれど、今日できているのなら、多分明日もできるだろうと信じて、日を繋いでゆこうと思います。
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by r06-gallery | 2012-11-18 22:00 | sayuri
鉄切り、再び
 2年前の夏に、やっぱり鉄切りについて、ブログに載せた気がします。そのときは、茂木で山本さんが石彫をしていて、その近くで鉄板を切っていました。とても暑い夏で、山本さんは保冷バックに半分凍ったように冷たいペットボトルをふんだんに詰めていて、私にも 気前よく飲ませてくれました。楽しいこともあったけど、茂木の夏はとても過酷で、その熱や光が肌に染み付いているような気がします。そういうの、嫌いじゃないんだけど(笑)
 昨夜から今朝にかけて、久しぶりに、鉄を切りました。今までも鉄はよく切っていましたが、久々に長さの長い鉄を切ったので、なんだか充実しています。
 秋から、また新しい制作に入っていけそうです。塊感のある、ゴッツリしたものが作りたいな。
 作業を終え、アトリエから水戸駅まで歩きます。地震があって、一年半経って、歩道沿いのどの家の壁も修復が終わりました。傷痕はあっても、治してもらった建物達は嬉しそうで、また、それはそこに住む人々の心の有り様のようで、水戸の街は快癒したんだなあと感じました。(一番身近なアトリエの壁のひびは何故気にならないんだろう?ごめんね。)
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by r06-gallery | 2012-08-22 12:12 | sayuri
総括(M SCULPTURE 2012 展)
・・というと何やら偉そうなのですが、昨日展示を終えたので、その感想と反省など記しておきたいと思います。
 今回は浅野さんとのコラボレーション展示ということで、三点作品を出しました。浅野さんの作品の中から、私が好きなものを選び、それに対してのアプローチを考えました。それは、とても楽しい作業で、制作もすんなり進むし、できたたものも自分では、今までで一番いいと思っていました。だから、近年では一番多くDMを出させて頂きました。遠くからでも、来て観てもらいたいと思うものが、できたと。
 しかし、展示の日会場に置いたとき、「あれ・・?」何かイマイチ、じゃないか、と感じました。浅野さんの作品は、なんだかそのまま単体で置いた方がいい位だし、自分の作品はどこか曇った印象。でもだからといって未完成な訳でもない。何が問題なのだろう? 光の具合のせい?
  初日ー作品たちはだいぶ落ち着いて見えました。特に一番小さな花男(10センチ四方)は堂々として、晴れ舞台を楽しんでいる様子。よかった。他の作品も展示としては、結構気に入ってきて、ああ間違ってはいない。しかし、他の2つはどこかいまみっつ、です。原因は自分の作品がよく見えないことに間違いなさそう。なんだか味気ない。光の力がなくなると、こんなに味気なくなるのか、お前たち(自分の作品)?
  そして、昨夜搬出してまいりました。帰り道、浅野さんと話ながら、漸く分かったことがあります。それは、コラボレーション作品として出しているのに、コラボレーションとして練りきれていなかったこと。方向としては、プランとしては間違っていなかったけど、もっとエゴとエゴがぶつかって、絡み合ったようなものの先に、説得力のあるコラボレーション作品、としての強さが生まれたのだろう、ということです。 私は今回選んだ、浅野さんの作品が、すごく好きで制作段階から 理解していると思っていました。だから、生かしたい、と自然に思って、でもそこから先には思考や作品は進まなくなっていた。大切なのは、その先の山を登ることでした。そうすれば、浅野さんの作品も、更に何か可能性を開かれたかもしれないなあ・・

  しかし、展覧会は作品だけでなく、いろんな人との交わりの場でもあります。出品者の方、そして久しぶりに合うものを作って繋がることのできる人達ーそういう点では、今回は 作り続けている女の人達としっかり話すことができて、本当によかったです。また、酒井恒太君と展示できたことも。展覧会は、やっぱりお祭りの場ですね。

  今回の展示は、写真家の残間奈津子さんに撮影してもらいました。お盆明けにそちらをアップできるといいなと思っています。残間さんにはアトリエの光でもさらに撮ってもらう予定です! いまみっつ、とかいいつつ、私は今回の作品をすごく重要に感じています。何かが変わる兆しを含んでいるからーとはいえ、正直なところ次に何を作りたいのか、分かりません。分からないところにこぎ出す夏となりました。その航路を拓いてくれた今回の展示の総括の総括は、「それでも、やってよかった」というものです☆

〈花男〉
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〈MASKS〉
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〈長すぎる前戯〉
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by r06-gallery | 2012-07-15 09:18 | sayuri
誰かの許へゆく
この連休には、アトリエ会議や誕生会があり、久しぶりに皆の顔をみることができました。嬉しかったな。
 そして、アトリエのマザー、あっつんの新作が、礼子さんのもとへ。とてもとても美しい、何かが自然に、息を吹き返すような絵画でした。もうちょっと見ていたかったけど、礼子さん、ソッコーおうちに持ち帰ってしまわれました(笑)でも、描いた方は、そういうの嬉しかったりするよね。
 私の帽子彫刻も、美容師のかっしーさんのもとへ。気にいってくれて、夏には新島、という島まで同行させてくれるそうです。重いから少し心配ですが、私が行ったことのない土地に行けるとは、作品がちょっと羨ましくなりました。
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by r06-gallery | 2012-05-01 08:09 | sayuri
「柔らかな泥の眠り」ー「ちんこ」もしくは「おじさん」
先週末に、二年前の初夏に彫った木彫を、高校からの友人に送りました。その木彫は一彫、一彫に魂を込める・・ということだけは完追したものの、木目に翻弄されたり、イマイチ自分でも訳のわからないもので、どうしようもなく、ずっと不遇な感じで作業場の隅っこにあったのでした。それが、ひょんな弾みで友人の目にとまり、今は家族の一人のようにしてもらっているようです。(以下、もらったメール)まどかは、彫刻様を見るなり、何故か大爆笑でした(笑)近付くのを最初は怖がりましたが、自分から恐る恐る触りに行き、その後はやたら気に入りペタペタと触れまくっていました。今も彫刻を意識してチラチラと視線を向けながら爆笑したりニヤニヤしたりしています。「あれ何?」と聞くと「チンコ!」と断言していました。そして数分ごとに「ちょっと見てや!」と私に彫刻様を見るよう促し、大爆笑しています。いやあ、芸術が分かるんですなあ!!もう最高に嬉しいです!!尼がいるみたい!!

友人の娘さんが、作品に手を置いている写真を見たとき、彫刻で、よかった・・と心底思いました。 そういう関わり方でダイレクトに感じてもらえるー表現でありながら、実在としての側面が強いこと。
しかし、ずっと自分でも分からなかった、この作品は一体なんなのだろうか(具体的なものでも、抽象的なものでも)という問いに、サクッと、ある明解な解答があり、それが「ちんこ」であり「おじさん」だったりしたことが、妙に面白かった。それでいい気がするし。そして、誠実なだけが取り柄で、不遇な存在だった作品が、今はまどかちゃんの近くでちょっと照れたように、嬉しそうにしていたり、一緒にお布団の横で眠ったり、「おじさん、おる?」と聞かれたりしていると思うと、ともかく途中で放り出さずに、仕上げてよかったと思う次第です。
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by r06-gallery | 2012-04-14 10:13 | sayuri
溶接と新作
5ヶ月ぶりに、溶接をすることができました。アトリエの皆のご協力を頂き、少しずつ環境が整って。感謝、感謝☆
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by r06-gallery | 2011-08-22 02:39 | sayuri
掃除と版画
昨日はアトリエのプチ大掃除で、主に一階の環境を整えました。震災の後に、保留になっていたものが、きちんと確定し、スタートできた気がします。漸く田村さんの作業場ができたこと、溶接のできる環境を作れたことが嬉しかった。
震災後、めちゃめちゃのアトリエを片付けにきたいと、そして、そこに一秒でも長くいたいって心底思ったけれど、自分の引っ越しで精一杯で叶わなかった。それが本当に歯痒かった。
こうして皆で、集まって作業をして、休憩時間にはのんきにアイスなんて食べられて、他愛ないことで笑いころげたりして、あー幸せだなあって思いました。

また、今回は掃除の後に、生江ちゃんが 銅版画のやり方を教えてくれました。突如のラッキー。それでも、その世界は地中に続く道をおりてゆくような、不思議なもので、自分の精神のピントの合わせ場所を少しずつ探っていきたいなと感じています。知らない世界を拓いてもらった感覚がある。そして、銅という金属には、まろやかで上質な良さがあるなあ・・

もう少しでアトリエを出発します。この水戸の朝の空気と響きを ちょっと泣けそうな位に、いとおしく、心深く吸って。
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by r06-gallery | 2011-08-01 07:41 | sayuri
展示、版画、制作
先週の5日間、無事にガルリ・ソルで展示をすることができました。遠方から来てくださった皆様、本当にありがとうございました。会場の様子をうまくあげられなかったので、アトリエで撮った搬入前の作品をあげさせていただきます。
展示後、自分の中が少しガランとしてしまい、作りたいもの、という「がわ」の部分はあるのに、その中身がないようなかんじがありました。制作の中に身を置きながら、ぼんやりとたたずんでいるような一週間を過ごし、昨夜、アトリエにきたところ、生江ちゃんの版画教室の、皆の作った作品たちに迎えられました。そのとき、自然に充ちてくるものがありました。疲労した体にも活力が戻り、作品にもよい形が見え始めて。
そのまま、アトリエに泊まり、今はフィッシュマンズを聴いたり、川風を涼しく思ったり、夏だなあなんて感じたり。
制作とは、不思議なものだ。そこには、作る人の心がある。目に見えないけど、確かで、大切なものが、この世の素材を借りて、のりうつるように、生まれてくるんだなあ。
ま、こんなのんきなことを言っているのも、展示を無事に終えられたり、夏休みだからだろう。皆にとって、制作にとって、よい夏になりますように。
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by r06-gallery | 2011-07-24 11:35 | sayuri
制作
昨夜、会議の後にアトリエに泊まり、今朝から鉄を削っています。グラインダが手から滑り落ちてしまうようになったので、コーヒーを淹れて、暫し休憩。台風がきているらしい。遠く、雨の音がする。電車の音も静かに響く。やがてくる何かに備えているように。
昨夜から今朝にかけて、心が深く動くことがあり、実材を彫るやり方だと、そういうことがリアルに宿るからいいなと思う。作品として、それがよいことかどうかは別として、自分は、ずっと作品と自分の間にある冷静さや隔たりを感じてきたので、そういうものに飢えているのかなーと思ったりする。
金属は、新しく削ったところが光るので、電気をつけるとだんだん形が追えなくなってくる。昨夜はもう作品がどうなっているんだか、よく分からなくなって時間で作業を終えた。よくわからないけれど、「まだ、全くたりないかもしれない。もしくは、やりすぎかもしれない。でも、やらないよりは、やりすぎよう」と思いながら。朝の光で見た時に、拙くも、完成が近い、と感じた。少し丁寧に作業を進め、今日完成させたいと思う。こんな日に、出来上がりを迎えることができたら、すごく嬉しいことです。
by r06-gallery | 2011-05-29 07:36 | sayuri
鉄は早朝に
昨夜はアトリエ会議があり、そのまま泊まって、朝から鉄を斬りました。錆びた鉄板の内側には ジューシーな感じの銀色の肉体が眠っている。それを起こしていくような感じ。そして鉄が起きてくると、なんとなく弾力と粘着性のあるレスポンスがあり、そのとき、鉄とあそぶ、といった感覚が起きてくる。どこか軽やかに、それでも気を抜くと、目に刺さってしまったりする若干の際どさと、騒音の中。その戯れを、朝の光の中で行うのは、とても楽しい。
そんなことを思いながら、雅代ちゃんが持ってきてくれた ハーゲンダッツアイスクリームをたべて一休み。心が満ちる。

鉄は早朝に_d0134853_937018.jpg鉄は早朝に_d0134853_9372086.jpg
by r06-gallery | 2011-04-24 09:38 | sayuri